澤村こうじ法律事務所

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コラム2025年0331

名言紹介(48)「末広厳太郎 その11」

 末広厳太郎の名言紹介のラストです。

「 終りに、も一つ、法学生一般に対する注意として、およそ法学を学(まな)ばんとする者は、社会・経済・政治その他人事万端(じんじばんたん)に関する健全な常識を持つよう、一般的教養を豊かにすることを力(つと)めねばならないことを言っておきたい。法律の規律対象は人間である。『法律的に物事を考える』についてのその『物事』は、すべて人間に関する事柄であり、またその『考える』諸君自らもまた人間である。人事万端に関する健全な常識を持つ者でなければ、到底適正に、法律的に物事を考え、物事を処理し得る筈(はず)がない。しかるに法学生のなかには、ややともすると、狭い法律の技術的世界の内にのみ跼蹐(きょくせき:跼天蹐地(きょくてんせきち)の略。びくびく恐れて身を縮こまらせていること。して、一般的教養を怠るがごとき傾向が認められるのは甚だ遺憾(いかん)であって、これは、教育の局に当る者としても、また学生としても、大いに注意せねばならない主要事(しゅようじ)である。一般的教養の重要なるはすべての学生について言わるべきものなること勿論(もちろん)であるが、以上に述べたような意味から、法学生について特にその重要なる所以(ゆえん)を力説して、一般の注意を促したい。」

 以上11回にわたって末広厳太郎の名言をご紹介してきました。
 全くの偶然ですが新学期の時期にちょうど終わって、何となくほっとしました笑

(文責:弁護士 澤村康治)
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